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ファスト映画で全国初の逮捕者
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1本の映画を10分程度にまとめてネタバレする動画『ファスト映画』と呼ばれる動画を、youtubeに公開したとして、宮城県警察本部は札幌市などに住む男女3人を、著作権法違反の疑いで逮捕しました。『ファスト映画』で逮捕されるのは全国で初めてだそうです。
ファスト映画ってなに?
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ファスト映画とは、映画の映像や静止画を使用し、字幕やナレーションをつけてストーリーを明かす10分程度の動画で、短時間で内容が分かることから『ファスト映画』や『ファストシネマ』と呼ばれています。使っている映像や静止画は無断で使用していて、著作権の侵害にあたります。
被害総額は?
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映画やアニメの会社などでつくる団体が調査した結果、この1年だけで少なくとも55のアカウントから2100本余りの動画が投稿され、本編が見られなくなることによる被害総額はなんと956億円と推計されています!
計算方法は明かされていませんが、おそらくこの数字は映像を見た分だけなので、実際に映画をみたときにかかる交通費などといった経済効果でみると数千億円規模になると思われます。
逮捕されたのは?
宮城県警察本部が団体側から情報提供を受けて捜査を進めた結果、札幌市に住む26歳の容疑者ら男女3人を逮捕しました。
容疑者らは去年7月ごろ『ファスト映画』を、動画投稿サイトのYouTubeに公開した著作権法違反の疑いが持たれています。
警察によると『ファスト映画』で逮捕されるのは、全国で初めてだそうです。
投稿するアカウントの所有者は多額の広告収入を得ている可能性があり、警察は高瀬容疑者らが広告収入目的で投稿していたとみているようです。
「ファスト映画」で全国初の逮捕者 著作権違反容疑 宮城県警 #nhk_news https://t.co/Mh43SY1wGQ
— NHKニュース (@nhk_news) June 23, 2021
このNHKで発表されたニュースの映像では「ポケットシアター」というチャンネルが確認できたため、チャンネルを見に行ったところ封鎖されていたため、「ポケットシアター」の運営者が逮捕された可能性も浮上してます。
しかし、調べてみたところ多くのファスト映画投稿者はチャンネルや投稿動画を消しているため絶対とは言い切れないようです。
他のファスト映画運営者は?
今回逮捕されたチャンネル運営者以外の逮捕はあるのか?次に逮捕されるチャンネルはどこなのか、調べてみました。
わかったことの1つ目は、この事件で取り扱われているファスト映画とは映画を10分程度にまとめたものの事をいっており、チャンネル名として存在している「ファスト映画」の事ではない。
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2つ目は、すでにファスト映画を投稿していた多くの運営者は前述したとおりチャンネルや動画を削除していることでした。
ここで疑問なのが削除されたものに関して警察が逮捕することはできるのかということです。
これに関してはワイドショーなどで取り上げたりされると思うので続報が出次第、追記していこうと思います。
ファスト映画で逮捕者 まとめ
ファスト映画で全国初の逮捕者が出てしまいました。それにしても被害総額が約1000億円とかとてつもない規模で驚きました。YouTubeでたまにオススメで見かけたりもしましたが、やはり許可なんて取ってるはずもないですよね。逮捕者がでてもまだYouTube上には動画が残っているので、その動画投稿者たちにも制裁が下るのでしょうか。